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島根県建設技術協会 会長 市川 淳
 島根県建設技術協会会員の皆様には、平素より協会の活動・運営にあたり、ご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。今年の活動を振り返ると、初の試みとしてU AV(ドローン)競技会を開催したほか、昨年はできなかった県内技術研究発表会も開催することができ、県内技術職員の建設技術の向上と普及に寄与できたと考えております。 今年7月9日に出雲市日御碕地区において、県道大社日御碕線の道路崩落災害が発生しました。幸いにも深刻な人的被害に及ぶことはありませんでしたが、近年、県内各地で局 地的な豪雨による被災を受けています。
 こうした豪雨は、年々その深刻さを増しており、災害から地域の皆さんの安全・安心な生活や財産を守っていくためには、引き続き社会資本の整備を進めていくことが必要です。
 特に、土木部として、令和2年度に策定した「今後10年間の公共土木事業の実施方針」に基づき、社会資本の整備を展開していくことは、我々土木行政に携わる技術者にとって 最重要の課題であり、幅広い知識や技術が求められますが、やり甲斐のある仕事だと感じております。
 一方で、近年の土木行政において、担い手不足は深刻な課題であり、建設工事における労働環境の改善や生産性の向上を図る必要があります。これらの課題を解決し建設工事の 業務効率化を図るため、土木部として令和5年3月に「しまねの建設担い手の確保・育成へ向けた取組(アクションプラン)」を作成しております。このアクションプランでは、担 い手の確保や育成を進めていくために、将来に向けての取組をとりまとめたものであり、取り組むべき課題として、旧3K(きつい・汚い・危険)」から『新3K』(「給与」が良い・「休暇」が取れる・「希望」が持てる)への転換を掲げております。
 これまで、本県としては、建設産業の担い手確保に向けて、週休2日工事の拡大や建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及促進などに取り組んできたところではござい ますが、更なる取組の強化として「ミライビルダーズ~まもる×つくる×つなぐ~」を取組のイメージマークとして作成し、SNS等を活用した建設産業の魅力発信事業に県も主 体となって取り組むことにより、建設産業を取り巻く情勢の変化に対応しながら、担い手の確保や育成を進めているところです。
 改めまして、本会は、建設技術関係者の民主的な団結力により、文化の創建向上に努め、会員の技術及び地位向上と親睦に資する目的で設立されました。引き続き「技術力向上」「幅広い世代の交流」「島建へ活動への積極的な参加」3つの目標を柱として皆さんとともに島建活動を盛り上げていきたいと考えております。
 そのためにも、全日本建設技術協会と島建特別会をはじめ会員の皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
 終わりに、本協会の発展と会員の皆様方の益々のご活躍を心より祈念し、ご挨拶と致します。